大腸ガン

2大腸ガンとは

大腸ガンは、長さ約2mある大腸(結腸・直腸・肛門)にできるガンのことです。日本人の場合、直腸とS状結腸付近にガンができやすいとされていて、臨床によるデータでは70%がこの二か所にできていることが分かっています。

大腸ガンの発生メカニズムについては、はっきりしたことは分かっていませんが、食の欧米化や動物性脂肪の摂り過ぎなどが挙げられています。1961年と2011年の大腸ガンによる死亡者数を比べても、9倍にまで上昇しています。

便秘が原因で大腸ガンになる理由

大腸ガンが進行してくると、大腸の管の中が狭くなるため、便の通りが悪くなり便秘の原因になる場合があります。しかし反対に、便秘が原因で大腸ガンを引き起こす可能性もあると考えられています。

まだ詳しいメカニズムや原因は特定されていませんが、大腸ガンの70%は直腸とS状結腸付近に集まっており、研究結果として注目されている部分です。直腸などは便が滞留する場所であるため、そこから便秘がガンに何らかのリスクをもたらしているという可能性もあります。

便秘は多くの人にとって一般的な症状ですが、慢性的な便秘症を放置しておくと便が腸内で滞留するため、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

腸の動きの低下や腐敗ガスの発生による体調不良、頭痛、あるいは腸内環境の悪化による大腸のトラブルのリスク増大など、放置すればするほどに便秘のリスクはアップしていきます。

ただし一方で、便秘が必ずしも大腸ガンに関連するわけではないという意見もあります。1993年から2002年にかけて、厚生労働省の研究チームが便通と大腸ガンの因果関係を追跡調査しました。その際、大腸がんを患っていた方の割合は約58,000人の対象者のうち男性303人、女性176人となりました。

追跡調査では便通の頻度についても比較をしましたが、結果として「便通が週に2,3回しかなくても、毎日便通がある人と比べて大腸ガンのリスクが高くなることはない」という結論となりました。

研究チームは便秘と大腸ガンの関係に「わずかな関連がある可能性」を否定してはいませんが、直接の因果関係は見出すことができないとしています。便秘であるからといって、大腸ガンにかかる可能性については考えすぎる必要はないということです。

大腸ガンになってしまった場合の治療方法

大腸ガンにかかってしまった場合、ガンが大腸の壁のどの部分にとどまっているかを診ます。

ガンが内側にある粘膜部分にあればステージ0、粘膜下層まで入り込んでいてもステージⅠとされ、そのような場合は内視鏡治療でガンを切り取ることが可能です。

すでに粘膜の奥までガンが入り込んでしまった場合には、可能な限り切り取っていきますが、難しい場合は抗がん剤による化学療法や放射線療法、別途痛みを抑える治療などが行われます。

大腸ガンにならないように便秘解消しよう

大腸ガンになる原因についてははっきりとしたことは分かっていませんが、便秘にならないよう心掛けることはとても大切です。

便秘は腸内環境の悪化を導き、そこから体調不良などさまざまなトラブルを引き起こすため、普段から便秘を解消するように心掛けておきたいところです。

週に2、3回の便通なら、大腸ガンの心配はしなくても良いようですが、それ以上便通が滞るようであれば病院を受診するのも一つの方法ですし、普段の生活から野菜を中心とした食生活を考えるのも良い方法だと思います。

たとえどのような原因であっても、ガンにはかかりたくないものです。食事、運動、ストレスの解消など、さまざまな角度から便秘の解消を意識して生活していくことが大切ではないでしょうか。