大腸ポリープ

大腸ポリープとは

ポリープとは粘膜にできる突起状のできもののことで、「腫瘍性」と「非腫瘍性」の二種類に分けられます。非腫瘍性ポリープには炎症性ポリープと、過形成ポリープにそれぞれ分けられます。

非腫瘍性ポリープのうち、炎症性ポリープは「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」などといった、腸における炎症性の病気もしくは感染症などからの炎症によって発症すると言われています。それに対して過形成ポリープは加齢によって自然にできるものとされ、老化現象の一種と考えられています。

非腫瘍性タイプのポリープは、正常な細胞が集まって「イボ状」になったものと考えられており、基本的にガンではない(ガンを意識する必要はない)とされています。ポリープのまま放置していても、大腸ガンになる心配はほとんどありません。

便秘が原因で大腸ポリープになる理由

一般的に、大腸ポリープができることによって腸内が狭まり、便の通りが悪くなることによって便秘の症状を誘発すると言われています。通りの悪くなった便はそのまま腸内にとどまったり、硬くなったりします。

この場合、便秘の原因が大腸ポリープということになりますが、それとは反対に大腸ポリープの原因が便秘であるという話もあります。

具体的には、便秘になることによって大腸内に便が停滞し、そのまま排出されずに「腐敗」を始めます。便が腐敗した場合、有毒ガスや有害物質などが放出されるため、腸内環境の悪化につながり、悪玉菌を増やしてポリープの原因になるのではないかと考えられています。

便秘を引き起こす原因や腸内環境の悪化についてはさまざまな原因が考えられますが、食物繊維の少ない「肉食」が原因ではないかという説もあります。

和食に適している日本人の腸内環境が肉食中心に切り替わることにより、便秘になりやすい、また悪玉菌を増殖させやすい状態になっていると言われています。

大腸ポリープになってしまった場合の治療方法

大腸ポリープになってしまった場合、治療方法としては大腸内視鏡検査を行い、その中で切除手術を行うのが一般的です。ただしポリープのサイズや位置によっては、出血の危険性などがともなうため、専門の病院での手術を紹介される場合もあります。

今までの治療では、大腸ポリープはすべてきれいに切除するべきという考え方が一般的でした。しかし現在では、「ガン化の危険度が高いものだけを選択的に摘出する」という考えが広まってきています。日本では5mm以上のポリープが摘出対象とされています。

5mmよりも小さなサイズのポリープは経過観察だけで良いと考えられていますが、そこに科学的な根拠はなく、摘出は医師の判断にゆだねられる部分もあります。形がいびつなもの、5mm未満でも危険と判断されるようなものは、優先的に摘出される場合があるようです。

大腸ポリープにならないように便秘を解消しよう

大腸ポリープは便秘を誘発し、ガン化する可能性もあるものですが、反対に便秘が腸内環境を悪化させ、大腸ポリープを誘発する可能性もあります。

予防方法としては、普段から便通や便の状態に注意し、肉食中心ではなく適度に野菜や乳酸菌を含む食品を摂取する必要があります。

まだ具体的な方法が解明されているわけではありませんが、ガン化する前にポリープを早期発見・早期治療することも大切です。定期的な大腸内視鏡検査を行うことも重要なポイントです。

日常生活においては、便秘が一週間以上続くようであれば、下剤などを使わずに病院を受診したり、食事や運動などから便秘を解消するように心掛けてみてください。

食生活・日常生活を改善しながら、大腸ポリープにならないように便秘を解消していきましょう。