子宮筋腫・卵巣のう腫

子宮筋腫・卵巣のう腫とは

子宮筋腫・卵巣のう腫とは、女性にしかない器官である子宮や卵巣にできる腫瘍のことです。子宮筋腫の場合は悪性腫瘍とは異なり、他の場所に転移するケースが少ない良性腫瘍であると言われています。

卵巣のう腫に付いても同じく、卵巣にはれが生じた状態のことを指し、全体の9割程度が良性であると言われています。

便秘が原因で子宮筋腫・卵巣のう腫になる理由

便秘には「機能性便秘」と「器質性便秘」の二種類があります。そのうち、器質性便秘とは内臓に何らかのトラブルが起き、便が流れていく管が妨げられる器質的な便秘のことを指しています。

子宮筋腫や卵巣のう腫などは、腫れが増大することによって腸管を圧迫するため、そこから腹痛や便秘症を生じる場合があります。お腹のあたりにしこりが生じ、同時に便秘も患っている場合には、子宮筋腫や卵巣のう腫による器質性便秘の可能性を疑うことができます。

また、子宮筋腫や卵巣のう腫を手術したことによって腸管が「癒着」し、そこから便秘症を発症するケースもあります。この場合、癒着の程度によって便秘の有無や程度が変わってきます。

一方で、便秘症が子宮筋腫や卵巣のう腫に関係しているという話もあります。直接的な因果関係については解明されていませんが、便秘症によって便が腸管内に詰まり続けることによって、子宮や卵巣に流れる血液が血行不良を起こし、トラブルを生じる可能性があると考えられています。

便秘症を放置していると腸内環境がどんどんと悪化していき、腸が膨張していきます。その過程で子宮や卵巣が圧迫され、正常な血液の流れが妨げられます。

これは子宮や卵巣にとっては正常な活動を妨げるものであり、この状態が長く続くことで、子宮筋腫や卵巣のう腫といったトラブルが引き起こされてしまう可能性があるのです。

子宮筋腫・卵巣のう腫になってしまった場合の治療方法

子宮筋腫の治療法には、程度や状態によっていくつかの方法から選ぶことになります。一般的なピルや漢方薬で治療が効く場合もありますが、体内を薬で更年期に似た状態にすることで子宮筋腫を小さくする方法や、卵巣ホルモンを働かせる脳下垂体ホルモンの作用を抑える薬などを使うといった投薬療法も行われます。

投薬療法では間に合わない大きな筋腫については、手術によって取り除くこともあります。

卵巣のう腫の治療については、「チョコレートのう腫」の場合には閉経後に自然にサイズダウンする場合があるため、経過観察をして様子を診ます。

それ以外の卵巣のう腫については、放置で小さくなることはないため、定期的な検査で経過を観察しながら、4cmを超えたところで摘出手術が必要となります。

手術については、内視鏡によって摘出が可能です。最近では腹腔鏡手術によって、のう腫が発生している部位だけを直接くりぬくことも可能となっており、体へのダメージを最小限に抑えながら摘出手術を成功させることができます。

子宮筋腫・卵巣のう腫にならないように便秘解消しよう

子宮筋腫や卵巣のう腫は、定期的な検査と観察が必要不可欠となります。サイズが大きくなるほどに便秘症のリスクがアップするため、早期発見・早期治療で予防を心がけましょう。

同時に、便秘症から子宮筋腫や卵巣のう腫になる可能性も鑑みて、普段の生活から便秘を解消していくことも大切です。下剤だけに頼らず、体のリズムを整えて食物繊維や乳酸菌を摂取すること、さらには腸内環境の正常化を意識するようにしましょう。

子宮筋腫や卵巣のう腫は、便秘と決して無関係というわけではありません。女性特有の病気ですから、早めに予防を心がけていきましょう。