女性に便秘が多いワケ

便秘の原因と種類について調べました。女性ホルモンや筋肉量などの原因と、弛緩性・直腸性・痙攣性といった種類を紹介しています。

理由やタイプを知ることが解決への糸口

まずは便秘の原因とその種類を知ることで、体調の管理をはじめましょう。

便秘の原因

女性に便秘が多い理由は、女性ホルモンや筋力が関わっていると言われています。

  • 女性ホルモンの作用

女性ホルモンの一種に黄体ホルモンがあります。

子宮が過剰に収縮するのを抑える作用があるのですが、大腸のぜん動運動も同時に抑えられてしまいます。大腸の運動が弱まると、そこに長時間とどまる便は水分が吸収されて硬くなり、便秘に陥るというわけです。

妊娠初期や月経前になると、この黄体ホルモンの分泌が盛んになります。黄体ホルモンの分泌が活発になる時期には、繊維の多い食事を摂ったり、便秘に効果のあるお茶を飲んで水分補給などするのがオススメです。

  • 筋肉の量

男性と比べると女性のほうが筋肉の量が少なく、腹筋の力が弱いことも、女性に便秘の多い理由にあげられています。

腹筋の筋力が弱いと胃下垂や内臓下垂になりやすいと言われています。下垂した臓器は腸を圧迫するため、便秘に陥りやすく、また、腹筋の弱さは腸の運動そのものを鈍らせます。

筋力トレーニングも便秘解消には効果があります。

便秘の種類

便秘には一過性のタイプと慢性のタイプがあります。

  • 便秘の原因と種類弛緩性便秘

大腸が弛緩しているため、ぜん動運動が弱まっている状態です。

腹部膨満感、残便感、食欲低下、頭痛、肩凝りなどの症状があります。特に内臓下垂、腹筋が弛緩している場合になりやすい便秘のタイプで、ダイエット中の人病気などで体力が低下している人虚弱体質の人高齢者などが陥りやすい傾向にあります。

  • 直腸性便秘

便が直腸まで来ているのに大腸のぜん動運動が起こらない状態です。

便意を感じにくかったり、便が硬かったり大きいという症状があります。無理な排便によって切れ痔を起こすことも。

排便を我慢することが多かったり、浣腸を繰り返し行っている人、病気などで体力が低下している人、虚弱体質の人、高齢者に多く見られるタイプの便秘です。

  • 痙攣性便秘

緊張している状態の大腸で、ぜん動運動が激しく起こるタイプの便秘です。

「過敏性腸症候群」の一種で、食後に下腹部が痛くなったり、ウサギの糞のような便が出るのが特徴です。

残便感があって、下痢と便秘が交互に起こります。ストレスの多い環境にあったり、自律神経のバランスが崩れている人などは要注意です。

便秘の改善方法

  • 弛緩性便秘の改善方法

弛緩性便秘とは、大腸に便が溜まっているにも関わらず、腸管運動が低下している状態を指します。慢性的な便秘や依存性のある腸管刺激性の下剤(センナなど)を飲み続けた場合などにみられます。
そのため、改善方法としては
依存性のある下剤の使用を中止し、 水分と食物繊維をしっかりと摂って、排便を期待することになります。

それでも改善しなければ、医療用下剤を使って大腸内を掃除するか、宿便を取り除くために大腸洗浄などを行うなどして、腸管運動の回復をうながします。

  • 直腸性便秘の改善方法

直腸性便秘は原因が人それぞれ異なるため、生活習慣の改善から排便効果を期待することになります。まずは便意を我慢しないよう注意し、
トイレに向かう回数を増やしたり、毎朝必ず排便を試みるなどの習慣化を行います。

一度便秘になると便が硬くなってしまうなどして、便意が起きにくくなります。普段から野菜を中心にして食生活を見直したり、たっぷりとした水分補給を心掛けるようにします。骨盤底筋の機能低下による直腸性便秘の場合は、より骨盤底筋を鍛える自主トレーニングを行うなどして、食生活以外の機能訓練も必要となります。

  • 痙攣性便秘の改善方法

痙攣性便秘は腸内の緊張状態を解消するために、通常の食物繊維ではなく、水溶性の繊維を中心に摂取するようにします。
またストレスが痙攣性便秘に深く関わっているため、ストレス要因を取り除くこと、もしくはストレスを解消するといった工夫も有効な治療方法となります。軽度な運動なども痙攣性便秘の対策に有効と考えられています。

野菜だけでなく果物についても、繊維の少ないものを選ぶようにします。繊維質の多いパイナップルなどのような果物は口にしないように注意し、
代わりに胃腸に負担の少ない穀類や脂肪の少ない肉などを中心に摂取するようにします。